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2023/04/29 11:00
西予苔園の栽培苔のラインナップに、コツボゴケが加わりました。
昨年1年間、試験栽培を経て季節ごとのコツボゴケの育ち方や増え方などを研究し、このたび安定的に販売できる栽培体制となりましたので販売開始いたしました。
コツボゴケは、「直立茎」と「匍匐茎」の2種類の茎を持つ苔です。
温かい時期には直立茎という上に立ち上がる新芽を旺盛に伸ばします。
寒い時期になると徐々に立ち上がっていた直立茎が寒さなどに当たり縮れてきて、匍匐茎をじっくり這わして冬を越します。
寒い時期にたくわえた匍匐茎から、温かい季節になると一斉に直立茎を伸ばし、透明感のある鮮やかな明るい発色の葉を見せてくれます。
苔テラリウムなどでは、横に這わせたり、上にかけあがるように石に這わせたりしてアクセント的に使われることが多い苔です。主役になることは少ないですが作品内に少しコツボゴケが入ることで、作品の中に躍動感と華やかさが加わる、名脇役的な振る舞いを見せてくれる苔です。
西予苔園のコツボゴケの特徴。
一般に流通されるコツボゴケは山採りや自然採取の苔がほとんどかと思いますが、自然に生えるコツボゴケは水分を多く含む土壌に絡みつくように自生しています。土壌などの付着物を洗浄する際に、コツボゴケ本来のキラキラの透明感のある直立茎は少し淀んでしまい、極上の透明感はくすんでしまいます。
西予苔園のコツボゴケは良く育った直立茎のみをカットして収穫するので、育ったままのキラキラの極上の透明感をキープしたままで出荷されます。洗浄が必要ない清潔な状態で、全く無洗浄の状態で出荷されるので、他とは次元の違う透明感を放っているのが、西予苔園のコツボゴケの特徴です。
ぜひ一度、西予苔園のコツボゴケを試してみてください。